2012年7月2日月曜日

数論的物理への影響(III)

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Manin先生の全集に、アデール的な見方について分かり易いエッセイ"REFLECTION ON ARITHMETIC PHYSICS"があります.今回は第三回目です.この部分には体積に関する予想がでてきます.ここでもEulerの美しい式がでてきます.

数論的物理への影響(III)

3 件のコメント:

  1. 最後に書かれてある「物理学にも大きな影響を与え始めるであろうグロタンディークの見方(洞察?)」というのは何なのでしょうかね?とても気になります。

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  2. コメントありがとうございます.私の想像では、Grothendieck的な見方とは

    1、p-adic的な見方(数論幾何的な見方)
    2、Category的な見方(圏論的な見方)

    ではないかと思っています.1は、正則、反正則という解析的な見方と、『平等であるべき』p-adic的な見方が物理に何か影響を持っているのではないかというもので、Maninさんの当時のエッセイなどから感じとることができます.

    もうひとつは、Category論の第一のお客さんは、代数幾何、数論幾何でWeil予想の解決というGrothendieckの大きな基盤の上の大成果をもたらしたということはないでしょうか.第二のお客さんは、位相場理論ではないでしょうか.

    直接、Grothendieckが何か物理に示唆を与えることに言及することは無かったように思います.何かご存知でしたら教えてください.

    以上

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  3. このエッセイの最後の部分、Mellin変換が不思議な双対関係を示唆しているという部分は、『解析的torsionについて』で注目している部分です.

    Mellin変換が何を意味しているかを良く理解して書いているわけではないのですが、、、

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