夏の季節を過ぎて、いくつかの国際コンファレンスをくぐって出てきたことは、115GeV-150GeVと350GeV以外の領域でのHiggsボゾンの存在はほぼ棄却された。この領域と雖も、σは2程度なので、信憑性は薄い。悲観的な見方:Higgsは見つからないのでは、楽観的な見方:超対称性の予言するモデルでは、115GeV-150GeVあたりの存在が予言されているので期待が持てるのではという2つの主張になるが、この記事は待て待ての見解。しかし年末に決着がつくのだろうか。
小林誠先生のサイエンス社の文章で次のような内容のものがある。『標準模型は、既存の相互作用をすべてゲージ理論として記述する代償としてHiggs場とその相互作用を新たに導入し、後者を支配する原理については未解決問題として棚上げしていることになる』『Higgs場をすべての質量の元のようにいうことがあるが、これは少し正しくない。...クォークの質量はカイラル対称性の自発的破れに由来するものではない』なかなか、含みのある文である。2004年12月号数理科学、「素粒子物理学の発展」再録
夏の季節を過ぎて、いくつかの国際コンファレンスをくぐって出てきたことは、
返信削除115GeV-150GeVと350GeV以外の領域でのHiggsボゾンの存在はほぼ棄却された。この領域と雖も、σは2程度なので、信憑性は薄い。
悲観的な見方:Higgsは見つからないのでは、
楽観的な見方:超対称性の予言するモデルでは、115GeV-150GeVあたりの存在が予言されているので期待が持てるのでは
という2つの主張になるが、この記事は待て待ての見解。しかし年末に決着がつくのだろうか。
小林誠先生のサイエンス社の文章で次のような内容のものがある。
返信削除『標準模型は、既存の相互作用をすべてゲージ理論として記述する代償としてHiggs場とその相互作用を新たに導入し、後者を支配する原理については未解決問題として棚上げしていることになる』
『Higgs場をすべての質量の元のようにいうことがあるが、これは少し正しくない。...クォークの質量はカイラル対称性の自発的破れに由来するものではない』
なかなか、含みのある文である。2004年12月号
数理科学、「素粒子物理学の発展」再録