2010年4月18日日曜日

WoitさんのBLOG I

今からルビコン川を渡ります。ローマを制圧する腕力も能力もありませんが、ambitionだけで、、、

話題である『WoitさんのBLOG I』は、

WoitさんのBLOG Iについて

であり、元々のWoitさんのBLOGは、

Witten Geometric Langlands Talk and Paper

です。

Langlands対応について物理との関係では幾何学的のついた「幾何学的(geometric) Langlands対応」という意味で使われております。しかし私はこれは幾何学的をとった本来の(数論的な)Langlands対応を意味すべきとの立場です。もちろん確立された議論ではありません。

登場人物の紹介:
Woitさん、Columbia大学の数学(表現論)の先生です。反弦理論の立場から"Not Even Wrong"という本を出されています。WoitさんのBLOGが有名で、そのBLOGのロゴが"Not Even Wrong"で、弦理論の反対派(と賛成派の)議論の場となっています。発言者はみな名前の通ったプロばかりです。面白いです。

私はWoitさんは、Wittenさんをとても尊敬している人なのだと思います。このことは上記の本の原文"Not Even Wrong"をみても、日本語訳をみても伝わってきます。8章あたりから11章あたりにかけて素粒子理論の標準理論の問題点を整理しているところなどは、数式を使わずによくあれだけ分かりやすく説明ができるものだと感心します。一読の価値あります。

Kapustinさん:Wittenさんとともに、「電磁双対性とLanglands対応」書かれた共著者です。一度講義のビデオをみたことがあります。思慮深いおとなしいかたのように思いました。Wittenさんは説明するまでもありません。

1 件のコメント:

  1. この文章の1ページ目は私の文章です。2-3ページ目はWoitさんのブログの日本語訳です。

    状況はこのブログの当時(2006年4月)で、KapustinさんとWittenさんの論文

    "Electric-Magnetic Duality And The Geometric Langlands Program"

    が出たときですので、そのときからは大きく変化しています。最近のWittenさんのKhovanovホモロジーのことなどが、その後の大きな変化なのだと思います。

    本記事を眺め直して、注に私が宣言していることがあり、これは直さねばならないことに気づきました。それは『Witten さんの

    「ミラー対称性、Hitchin 系、そして Langlands 対応」

    はいづれ日本語にします.期待ください.』とある点で、これは撤回しないといけないようです。物理の方にはなじみのない論文かもしれませんが、表現論の中にあるarxivに投稿されているものです。

    忘れていたことは事実ですが、一方、Wittenさんの数学に近い論文の日本語訳を公表することの問題も感じていたことも事実です。

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